2018年8月23日 大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査があるので朝食はなし。その代り、「モビプレップ」という下剤を大量に飲む。
前日に準備して冷蔵庫で冷ひておくと飲みやすいと言われたので指示に従う。
15分ごとに、コップ2杯(190mlx2)の下剤を飲んで、すぐにコップ1杯の水を飲むというのを繰り返す。
味は、事前の説明では他のに比べたら美味しいと言われたが、そうでもなかった。
苦しいほど不味くはなかったけど、スポーツドリンクが腐ったような味でした。
他のサイトでは「小梅ちゃん」のような少し酸っぱい味とか「梅ジュース」とか紹介されていました。

飲みながらも便意が襲ってきて、飲んだりトイレにい行ったりを繰り返しているうちに、腸内がきれいになっていくのがわかるので達成感は多少ある。

予約していた時間になり、大腸内視鏡検査を受ける。
最初に着替えをして、おしりに穴が空いている下着を履く。
腸の動きを止める注射をすると心拍が速くなると言われたが、わかりやすく速くなった。周りに看護師が2~3人いて、注射したり体やモニターの位置を調整するなどテキパキ動いていた。
横向き寝て、目の前にモニターを移動させて自分でも確認できるようにしている。
ネットで事前に情報を収集しているときに麻酔を使って内視鏡検査をするところもあると知ったのだが、横田胃腸科内科では麻酔無しで検査をした。おそらく、車で帰ることを想定して副作用で運転に支障が出ることを避けるためだと思われる。
麻酔をしていないせいなのか、終始痛かった。下痢のときのお腹の痛さに似ているがとにかく痛かった。苦痛の表情をしていると、周りの看護師が例外的な反応を見ているかのように、気遣ってくれた。
最初にカメラを一番奥まで入れて、抜きながらじっくり観察していくのだが、帰り道は痛みがやや和らいだ。

直腸まで戻ってくると、腸内の景色は一変した。
素人目にも悪そうな腫瘍ができている。
表面から血が滲んでいて、大きさもそれなりにありそうだ。
大便に血が付いていたのはこいつが原因かとすぐわかった。
「今これを取るんですか?」と聞いたところ、「大きいから無理だね」といった内容の返事をされた。
表面を何箇所か取って検査に出すとのこと。
嫌な予感しかしない。
すぐに診察になって、検査のときに撮った写真を見せられて「おそらくガンだね」とあっさり言われた。濁った言い方をされて何日もモヤモヤするぐらいなら、はっきり言われたほうが覚悟ができて良かったかもしれない。
肛門科から8センチぐらいのところにあるらしい。
検査が1週間から10日間ぐらいかかるのでその後、結果を聞きに来てくださいとのことで、検査が終わった。

写真を持って帰って、妻や両親にこの事を言うと、放心状態というか、私の言ったことが冗談なのか真実なのか思考停止になっているようだ。(子供はピンときていない様子)
「まだ決定じゃないけどね」と言ってわずかな希望をもたせたけど、年間二百件以上の検査をしている経験がそう外れることはないだろう。

今回の費用は約1万円。




私が入院の時にレンタルしたwifiサービス


入院時に持ち込んだノートパソコン。高性能でコスパ抜群。


年齢:1976年生まれ(42歳)
職業:自由業  家族:妻・子供2人
経緯:自治体の健康診断で要検査が出たので精密検査をしてみたら直腸癌が見つかった。発見から現在までの記録を淡々と書く。

健康診断→再検査→入院→腹腔鏡手術(肛門温存)→緊急開腹手術(一時的人工肛門(イレオストミー)造設)