2018年10月1日 手術&ICU

昨日飲んだ下剤がまだ効いていて2回トレイに行く。
色がだいぶ薄くなったので大丈夫だろう。
家族は8時に到着するように言われたが、8時半頃になっていろいろ動き出す。
私は、手術着に着替えてこれからの流れを再確認。
必要な荷物をもって手術室に向かう。


専用のエレベーターで直行する。妻とはこのエレベーターの前で別れた。
インターロックのかかった扉を通過して、自分がどの手術室で受けるのかをモニターで確認。
手術前の説明で何か希望はありますか?と聞かれ、「撮影がしたい」と言ったがやっぱりダメだった。手術室に入ってから麻酔の時間までに15分ぐらいあるから音楽は好きなものを流せるらしい。
エアロスミスの「 I Don’t Want to Miss a Thing」でも流せばよかったか。
手術台に乗り、準備がどんどん進んでいく。
自分の脈拍が音で把握できるので速くなっていくのがわかる。
緊張を見せない素振りをしても、現実的には緊張する。
「目が覚めたら終わっていますよ」などと看護師は言ってくれるがそんなことじゃ緊張は解けない。
麻酔の準備ができたようで、「では、いきますよ」と言われ、本当に意識がすぐに飛んだ。
この意識がなくなる瞬間をはっきりと覚えていて、私の場合、頭の中に箱が並んでいて一つずつ蓋が閉まっていき、3つ目が閉まった瞬間に暴風でどっかに飛んでいってしまったイメージ。
息子も全身麻酔の経験者だが、息子も落ちる瞬間を覚えているそうだ。

目が覚めたら、いろいろな管や線がつながれいて、目の前に妻がいた。
最初に思ったのは、酸素マスクがすごくゴム臭い。臭すぎて付けていられない。
あと、サイズが合わないのかよく滑り落ちて顎の方にいってしまう。

眠いんだけど寝付けない。
私は横向きが好きなのだが、線がいろいろ絡まっている上に、体が痛いので思うように動けない。ようやく右側を向けたと思ったら、「右耳が赤いので左向きにしてください」とのこと。しかも、向きを変えると親切に背中にクッションを入れて固定してくれるのがだ、私は固定されることが大嫌いなので、何度もクッションはいらないと言っていたのだが、度々入れられて困った。
眠れたのか眠れていないのかよくわからず、時間がすぎるのがものすごく遅く感じた。
翌日の10時半に部屋に帰れると聞いていたので、後○時間、○時間と時間と戦っていた。おそらく、4時間も寝ていないだろう。傷の痛みよりも時計を見ているストレスの方が辛かった。

ワード:



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入院時に持ち込んだノートパソコン。高性能でコスパ抜群。


年齢:1976年生まれ(42歳)
職業:自由業  家族:妻・子供2人
経緯:自治体の健康診断で要検査が出たので精密検査をしてみたら直腸癌が見つかった。発見から現在までの記録を淡々と書く。

健康診断→再検査→入院→腹腔鏡手術(肛門温存)→緊急開腹手術(一時的人工肛門(イレオストミー)造設)